若い頃は、和室なんていらないと思っていた時期もありました。インテリア雑誌のような、北欧風の部屋に憧れ、和室の良さをまだよく、分かりませんでした。
日本人は、やっぱり和室が好きだと思います。和室が、寝室にもなれば、客間にもなる。ゴロンと気軽にねそべってもOKな畳間は、自然と家族が安らぐ空間にもなる。アイロンがけなどの家事を片付ける部屋であったり、折りたたみの机を広げれば、書斎にも早変わり。こんなにフレキシブルに使えるのは、畳ならではの便利さゆえんです。
手狭な土地にコンパクトに暮らす日本人の智恵が詰まった畳部屋。湿気が多くなると、畳が水分を吸って部屋の湿度調整もしてくれます。
和室に、こんな美しい琉球畳なら、センスもよく、隣に広がる洋風リビングとも自然にマッチします。
畳部屋があるだけで、ほっとするのは、もしかしたら、私が立派な中年おばさんの証なのかしら？
畳間を箒で掃く、シャッシャッという音が私は大好きです。
