部活動を終えた息子が家に帰ってくるなり、「空がきれい!」といい、窓に写メを撮りに行きました。
帰宅後の忙しい時間、時に追われ景色すら見ていない私。そんな息子の声に引き寄せられ、息子の後を追って窓際へ……。
スコールの後、遠くの空の夕焼けが光の帯を作り、写メにはおさまらないくらいの美しい夕景が、そこにありました。
「うわ~、ホントにきれいだねぇ。」思わずそうつぶやきました。
泥まみれの野球ユニフォーム姿で歩いて帰ってきながら、空が綺麗だと感じ、家に着くなり写真を撮っていた息子。
「さっきはもっと綺麗だった」と……。
ほんのひととき、安らかな癒しの気分に浸れました。
中学3年生。反抗期を少し過ぎた頃。普段は素っ気ない返事が多い思春期です。そんな息子の口から、「空が綺麗」という言葉を聞いて、美しい景色を綺麗だと感じる気持ちがちゃんと育っていることを嬉しく思いました。空の綺麗さもさることながら、まだまだ残っていた息子の心の素直さやちゃんと存在していた感性に、ホッとする出来事でした。
「空が綺麗」
その気持ちを共有した一瞬、幸せでステキな時間でした。