もっと結果を出せる人になる!「ポジティブ脳」のつかい方 茂木健一郎 著 Gakken
理学博士で脳科学者である茂木健一郎先生の本。テレビでもお馴染みの先生、私の尊敬する科学者の1人です。分かりやすい言葉で、難しい事を淡々と説明し、日常に落とし込んでいくその力量にはいつも圧巻させられます。
この作品は前回発行した本の後継版でシリーズ第2弾です。前回は、『結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方』というタイトルの本でした。
無理をして元気を出そうとするニセモノ・ポジティブではなく、ネガティブな感情も認識した上でポジティブに動く力をつけていく為の、考え方や方法を解いています。そこには、現実的な取り組み方が示されていて、とても参考になります。
ただ淡々と「今、ここ」に集中する 良い悪いではなく、フラットに考える 好きを見つけてストレスに負けない 自分の中に基準を持つ
当たり前のようですが、改めてハッとさせられるような言葉が並びます。
『他人からどう評価されるかは、人生を生きるうえで意味はない』
いつも周りの事が気になって、自分の気持ちを抑えがちな私の胸に、この言葉は刺さりました。人の言葉や態度に左右され、一喜一憂しがちな自分。生きる上での基準がしっかりしていないのかもしれません。
運にも左右されず、人にも左右されず、そしてどんな状況にも左右されず、ただ淡々と、今「やるべきこと」をやるという心
この本の内容は、この言葉に集約されているかもしれません。自分の基準を明確にし、今、目の前に集中し、どんな時も淡々粛々と進める事ができる自分になりたいものです。茂木先生の本は、読後爽快感があります。元気をいただけます。お勧めのシリーズです。