『センス・オブ・ワンダー』 レイチェル・カーソン 著 上遠恵子 訳 新潮社出版
『沈黙の春』で環境問題にメスを入れた世界的に有名な生物学者・作家 レイチェル・カーソン女史の最後のメッセージ本
センス・オブ・ワンダーとは、美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目をみはる感性のことです。
姪の子どもロジャーと共に、森の中や嵐の海辺へと探検に出かけ、実体験する事で自然を学ばせていくカーソン女史。そしてその探検の日々を心から楽しむ様子からは、自然と共存し自然に包まれ癒されながら過ごす、人間の望ましい姿を感じ得ることができます。
子供の感性を育む事がいかに大切であるか。自然の偉大さや美しさ、神秘、地球規模的な物の考え方、自然に対する畏敬の念など、この本から沢山の事を教えていただきました。
私の子供たちの幼少期には、できるだけ海や森へ出かけ、自然に触れる機会を努めて作るように、自然をたくさん体験できるように過ごしました。今、大学生になった２人の子供たちは、夕景の輝きや空の抜けるような青さや海の青のグラデーションを、美しいと感じ取れる子に育ってくれています。
カーソン女史の言葉を引用します。『自然にふれるという終わりのないよろこびは、決して科学者だけのものではありません。大地と海と空、そして、そこに住む驚きに満ちた生命の輝きのもとに身をおくすべての人が手に入れられるものなのです。』
私のバイブル的な本、好きな本のひとつ。
この本のメッセージを理解し素直に受け止められそうな、共感してくださりそうな方や、素敵な世界を分かち合いたい、わかり合いたいと思う私の大切な人達に、この本を薦めていけたらと思います。
（引用 本文より 顔写真はウキペディアより）
