『脳が変わる生き方』
人はどこまでも成長できる 茂木健一郎 著
➀人はどこまでも変われる➁脳の中に多様性を育む➂他人を鏡として自分を知る➃人生を質入れしない➄脳に空白を作る➅子供の遊びのように学ぶという6章から成り、脳科学の立場から、生き方を示唆する内容になっています。
とりわけ「学問の究極の目的は人格の陶冶」だと謳う終章は、茂木先生の作品に一貫して通ずるテーマのような気がします。凄いです。「いかに生きるかということを教えてくれる学問こそが本当の学問なのです。」そう言い切る茂木先生は、科学者の域を超え、科学者の立場から人としてのあり方を見据える釈迦やブッタのようです。
脳科学も心理学も倫理も道徳もスピチュアルも最終的には繋がっていて、同じことを追求している。それはいかに生きるかという課題に取り組むこと。そんな壮大さをこの本から感じました。茂木先生の本は、難しい脳科学を分かりやすく私たちの生活に落とし込み、読後さわやかな明るさと希望を与えてくれます。
「才能がなくても何歳になっても成長できる」と帯に書かれています。私も、今からでも成長できるかしら?(笑)