『もたない、すてない、ためこまない。身の丈生活』
アズマカナコ 著 主婦の友社
東京郊外の住宅地で、まるで昭和初期のように、物を持たない生活をしているアズマカナコさんの本です。
冷蔵庫も洗濯機も掃除機もエアコンも無い。電子レンジも車もスマホも持っていない。シャンプーやリンスも無く、洗剤も固形石鹸ひとつだけ。卵の殻が研磨剤。みかんの皮が蚊取り線香。そんな生活を綴っています。
雨水を貯めて、トイレの水に利用しているとか、ランタンを光源にしているとか、ストイックに思えるような生活ぶりですが、納得のいく軸があり、本人はとても精神的に満たされているようです。
しっかりした考え方に基づいて理論的に、アズマさんの生活ぶりを紹介しています。モノの溢れる時代、恵まれた生活の中で麻痺した消費生活。そんな自分たちの暮らしに、メスを指すような指摘。資源の事を意識したり、身近なエコを考えたり、もっともっと暮らしを工夫したりしないといけないなと、自分の暮らしを鑑みる内容です。
かぼちゃのタネを、洗って天日干しし、乾煎りするとお茶になる。アズマさんは凄すぎて全ては無理ですが、こういうことから真似して私の生活にも取り入れてみようと思います。
『必要以上にもちすぎない。今あるものを大事にする。服に限らず、ものでもお金でも人間関係でも、そういう付き合いができればいいなと思っています。』
私の目指すシンプルライフにピタッとくる言葉でした。