伊勢白山道 著 電波社
会社勤めをしています。事務の仕事ですが、人間関係や仕事の理不尽さに押し潰されそうになって悶々と塞いでいる時期に、友達からこの本をプレゼントされました。本のタイトルが強烈で、「私は仕事に絶望しているように見えたのかしら？」と、この本を頂いた時はさすがにちょっとドキッとしました。
読んでみると、いかにして現実の中で「仕事を修行」として捉え自己研鑽していくか、心の持ち方を内向するような内容の本でした。
著者本人が長きにわたり営業サラリーマンとして勤めてきた経験を踏まえて発する言葉には、重みがあります。内在神、輪廻転生、などスピチュアルな言葉も並び、そういった世界観が初めての方には少し違和感があるかもしれませんが、読み進めていくうちに著者が本当に伝えたいコアな部分が分かるようになっていきます。そして、「今ある現実の中で、もう少し頑張ってみようかしら」と思えてくるようになるかも。
本は、第一章「自分の心を守ることが大事です」から始まって、第二章「他者への思いやりが自分を活かします」と続き、第七章「自分を見つめることで運命は変わります」、第十章「人生を楽しむことができれば最高です」等の１０章から構成されています。気になる部分から読んでみてもいいかもしれません。
ちょっと難しいスピチュアル系の本。来世の話とかは浮世離れしている感じもしますが、心の救いを求めている人、仕事の中で悩んで苦しい人には助けになる考え方が散りばめられているでしょう。著者ブログのアクセス数は３０万件以上に及ぶそうです。響く人にはダイレクトに響く、そんな内容だと思います。
私がピックアップした文を記します。
●自分の笑顔と、他者への思いやりを忘れなければ、絶対に大丈夫です。
●成功しなくても、夢が叶わなくても、自分の「安心感」と「感謝の気持ち」があれば、その人間の人生は成功です。
●人間関係は、相手に敬意と適度な礼節を持った上で、「気楽さ」と笑顔が大事。
●仕事は、他人との競争を意識するのではなく、自分自身の限界との勝負をすること。
●喜びながら仕事をする 今日も笑いながら、感謝しながら生活を楽しみましょう。
