娘は3月に大学を卒業し、郷里には帰って来ず、東京で就職しました。仕方ないですが、やはり寂しい事実です。土日も関係なく仕事が入る業界、暦通りの休みはもらえない会社への就職。ますますこの先、会えなくなる事でしょう。
5月末に3泊、忙しくなる前に帰省してくれました。東京で揉まれ、私の知らない強い人になっているのを感じました。頑張って新社会人として生きているのですね。たのもしいような、さびしいような〜。自立し、逞しすぎて、何だかとても遠い存在になりました。話せば話すほど、共通の話題も減り、共有する時間も減り、だんだんと遠くなる娘との関係をヒシヒシと痛感しました。私には娘がいるのに、知っている娘はいないような心の距離感〜。(寂)
子供はもうとっくに親離れして、自分の世界で生きている。気が弱くて優しかった幼少期とはまったく異なり、たくましく強くそしてとてもドライになった私の知らない娘の変化ぶり。
この先、一緒に過ごす事があと何回あるのでしょう?私はこの帰省の間、限られた3泊の時間を大事に過ごす事に注力しました。親として、してあげられる事は全てしよう。美味しいものを沢山食べさせてあげよう。リラックスし、エネルギーチャージして東京に戻れるよう、癒される空間と時間にしよう。
こちらが色々してあげているつもりでいましたが、だんだんと老いていく両親の相手をしに、時間を割いてわざわざ帰省し付き合ってあげている、そんな感じの娘でした。娘が帰ってきて嬉しい気持ちと、遠い存在になっていく娘をより一層感じ寂しい気持ちも味わい、心が複雑に揺れる娘の帰省でした。
皆さんにもこんな経験はおありですか?
親元を離れて遠方でお子さんが暮らす方々は、同じような気持ちを味わった事があるのでしょうか?それとも私の娘が特別そうなのかしら?子離れの覚悟は何度もしてきましたが、また改めて感じさせられ、老いていく自分自身の焦燥感、心離れて自立していく娘の喪失感、それでもまだなお愛おしい気持ちが残る親心を払拭できないでいる母親たる自分の感情等、さまざまな気持ちを味わいました。
愛しい娘へ
たまには連絡もちょうだいね。時間がある時は、いつでも帰ってきてね。離れてもずっと母さんはあなたのいちばんのサポーターですよ。母さんもまだまだ頑張るから、あなたも体に気をつけて自分らしく頑張って!5月生まれの娘は、26歳になりました、早いものです。ケーキでお祝いをしました。ささやかな時間!
一緒に過ごす幸せなひととき、嬉しくもさびしさをより感じた娘の帰省でした。