リセットの習慣
小林弘幸 著 日経ビジネス人文庫
『整える習慣』を書いた小林先生の最新作。お医者さんが、自律神経のコントロールという視線で日常を紐解き、いかに身体に負荷をかけずに過ごすかを考察した内容は、秀悦です。
日常生活でコンディションの上がり下がりを意識し、自律神経を整えるという一点に絞って、各方面から切り込まれた文章は、ものすごくストレートに心に響きます。
第１章から８章まで。①アフターコロナの処方箋②減らす、片付ける、軽くなる③決める、軸をもつ、ブレをなくす④『自分との向き合い方』をリセットする⑤『仕事との向き合い方』をリセットする⑥『人との向き合い方』をリセットする⑦ストレスが消える『日々のリセット術』⑧疲れが消える『体のリセット術』から構成されています。
どの章も気になり読んでみたくなりませんか？
今の私は、自分、仕事、人との向き合い方、について書かれた章が、かなり参考になりました。
この人とは本当に付き合っていくべきなのか？このコミュニティやネットワークは、自分にとって本当に必要なのか？ここは本当に自分が頑張り続ける場所なのか？
今、抱えていた悩みに直視するような、刺さる言葉でした。
その他にも、いくつか文章をピックアップしてみます。
心と体をよい状態に保つ上で、もっとも大事な意識が『リセット』。『リセット』とは、今から『ワクワクする人生を開始する』合言葉。とにかく動く方を選択する。常に今から何ができるかを考える。自分なりの軸があれば、それでいい。見切りをつけて期待を手放す。自分との向き合い方を意識する。イヤな相手とは物理的にタッチする時間を減らす。大事な人に感謝を伝える。感じのいい人の特徴を言語化する。
この本を参考に、日常のストレスを上手にリセットして、自分の状態をコントロールし、安定した体力やメンタルを維持してベストパフォーマンスで過ごせるよう、意識していきたいと思います。また、今の自分に合った『自分の暮らしのリセット』も能動的にトライしていこうと思います。
